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T‐モバイルが7GHz帯でノキア製機器をテスト、6G関連でテストの可能性

米連邦通信委員会(FCC)は先ごろ、米通信大手のT-モバイルの新たな無線通信テストに関する許可証をリリースした。このテストは、7GHz帯(7125~7525MHz)で動作するノキア製のプロトタイプ通信機器を使用したもので、6G技術のテストの...

2025/05/16

Posted on 2025/05/16

米連邦通信委員会(FCC)は先ごろ、米通信大手のT-モバイルの新たな無線通信テストに関する許可証をリリースした。このテストは、7GHz帯(7125~7525MHz)で動作するノキア製のプロトタイプ通信機器を使用したもので、6G技術のテストの一環とみられる。

新たなテストは、ワシントン州ベルビューにあるT-モバイルの本社周辺で実施されるもの。ノキア製の2つの固定基地局と最大5台のモバイル端末を使用し、固定および移動シナリオの両方のケースをテストするほか、「実験的なMassive MIMOアンテナアレイ」の使用についても言及されている。

T-モバイルはこのテストの目的について「潜在的な将来の無線技術の進歩をサポートするため」としており、具体的に6Gに言及しているわけではない。ただし、7125~7525MHzはノキアがテキサス州ダラスで6Gのテストに使用しているものと同じ帯域であるため、6G関連のテストであることが濃厚だ。

現在、6Gはまだ標準化の初期段階にあるが、T-モバイルのような大手通信事業者が実地テストに踏み出す動きは、次世代モバイルネットワークの実用化に向けた一歩といえる。7~8GHz帯は6Gの主要な候補周波数帯として米国当局や国際電気通信連合(ITU)も注目しており、今回のテストはこの周波数の運用の可能性や課題を見極める重要な試金石となりそうだ。

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