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エリクソン、豪州最大の地下鉱山にプライベート5Gを導入

スウェーデンのエリクソンは2025年4月14日、米金鉱大手のNewmontが同社のプライベート5Gを採用したことを発表した。この5G網は、オーストラリア最大の地下鉱山であるカディア鉱山において、ブルドーザー車両群の遠隔操作に活用される。...

2025/05/20

Posted on 2025/05/20

スウェーデンのエリクソンは2025年4月14日、米金鉱大手のNewmontが同社のプライベート5Gを採用したことを発表した。この5G網は、オーストラリア最大の地下鉱山であるカディア鉱山において、ブルドーザー車両群の遠隔操作に活用される。

エリクソンによれば、Newmontがこれまで活用していたWi-Fiは、接続が不安定でたびたびトラブルの原因となり、100m以内の距離で2台以上の機械を接続できないという問題もあったという。新たなプライベート5Gソリューションは、エリクソンのアンテナ一体型無線機とMassive MIMO技術を利用したもの。1台の無線機で幅2.5kmにおよぶ精鉱後に残る尾鉱を処理するエリアをカバーできる。また、最大12台のブルドーザーに対応できる上り速度を実現する。これにより従業員の安全性や機械の稼働効率を大幅に改善できるという。

Newmontのプロセス制御・ネットワーク・運用通信担当ディレクターを務めるChris Twaddle氏はエリクソンのプライベート5G網について「必要なカバレッジを提供し、従業員を守るスケーラブルで高性能なソリューションを提供してくれる」とし、「世界各地のTier1鉱山※において、5Gをスマートマイニングに活用するという当社のDXにおける長期的ビジョンを実現してくれるもの」とコメントしている。

資源量が豊富で、長期操業が可能な世界有数の大規模鉱山のこと。

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