エリクソン、クアルコムとDronus、5Gミリ波を活用した製造・倉庫業向けドローンのテストに成功
スウェーデンのエリクソンは5月27日、米クアルコム・テクノロジーズおよび産業ドローン・ソリューション・プロバイダーの伊Dronusと共同で実施した製造業・倉庫管理業向けの自律型ドローンのテストに成功したと発表した。この5Gミリ波ドローンのユ...
2024/06/04
Posted on 2024/06/04
スウェーデンのエリクソンは5月27日、米クアルコム・テクノロジーズおよび産業ドローン・ソリューション・プロバイダーの伊Dronusと共同で実施した製造業・倉庫管理業向けの自律型ドローンのテストに成功したと発表した。この5Gミリ波ドローンのユースケースは、製造環境における無人航空機の活用の第一歩だという。
このテストは、米国にあるエリクソンの5Gスマートファクトリーで実施されたもの。5Gミリ波に接続され、屋内環境に最適化されたドローンを在庫チェックに利用し、バーコードの自動スキャンなどの作業を実施した。
エリクソンによれば、このドローンには「様々なセンシング機能」を実現するライブ映像ストリーミングカメラが搭載されており、在庫管理以外の作業にも応用が可能だという。同社はこのドローンについて「工場で使用される最初のネイティブなミリ波5Gデバイスの1つ」とし、「有線接続やWi-Fi接続から、産業向けのネイティブなミリ波5G接続への移行を示すもの」と説明している。
エリクソンの5Gスマートファクトリーでインダストリー4.0担当責任者を務めるCarlos H. Torres氏は「このデモの成功は、産業環境における5G搭載ドローンの将来的な統合、特に在庫管理のための基礎を築くために役立ちます」とコメント。クアルコム・テクノロジーズの事業開発担当バイスプレジデントを務めるDev Singh氏は「我々の5Gミリ波およびドローン技術には、在庫管理を変革する可能性がある」と述べた。