TeleGraphicとは

5Gの商用化に向け、3.7GHz、4.5GHzのsub6と称される周波数帯とともに、28GHz帯のミリ波が1事業者当たり400MHzの広い帯域幅で割り当てられ、また地域の企業や自治体等の主体によるエリア限定のスポット的な利用向けのローカル5Gに対しても4.7GHz帯とともに28GHz帯が割り当てられてました。ミリ波はその広い周波数帯域幅により、5Gの特徴の一つである超高速・大容量通信・低遅延通信等のいわば「本丸」と位置付けられる最新通信技術として、様々な産業分野における新しいサービスの創造に寄与すると考えられます。また、ミリ波はその次に控えるテラヘルツ波(6G)の序章とも位置付けられますから、現時点でのミリ波の導入が近い将来の継続的な社会発展・産業振興・持続可能な社会に直結することも考えられます。

ミリ波は通信業界を代表する最先端通信技術ですが、言うまでもなく他の様々な業界にも社会実装を目前にした、あるいはすでに実装済みの最先端技術・設備が数多く存在します(特に日本は製造業における海外からの注目度が高い最先端技術の質と量を誇ります)。そして、通信における最先端技術(ミリ波)と各産業における最先端技術のコラボレーションが新しい事業創造に繋がる、ミリ波は他産業の最先端技術をより高付加価値なものとしてアップデートできる、と確信しています。ただし、そのためには通信業界のエンジニア/ビジネスプロデューサが、他の産業の最先端技術の詳細やビジネスモデルをきちんと学ぶ必要がありますし、産業技術サイドにもミリ波に代表される通信技術の特性を正しくご理解いただく必要があると考えています。

「TeleGraphic」はミリ波に代表される最先端通信技術と最先端産業技術のコラボレーションを新しい事業創造につなげていくためのプラットフォームとしてスタートします。通信技術と産業技術の両サイドのエンジニア/ビジネスプロデューサが有機的にコラボレーションするメディアでもあります。そのため、「TeleGraphic」 で展開する記事やイベント等は基本的に、1)通信技術の最先端、2)産業技術の最先端、3)事業開発の3軸で構成します。同時に「TeleGraphic」は英語版も公開しました。日本の通信技術/産業技術の海外向けのテクノロジーマーケティング用プラットフォームとしても微力ながら貢献できるものと考えています。

ODAIBA IX Core (TeleGraphic 編集チーム)

JA