
サムスンとKT、6G信号品質向上に向けた研究で協力
韓国のサムスンと現地通信大手のKTは2025年3月31日、6G信号品質の向上を目指す次世代通信技術の共同研究に関する覚書を締結した。両社は、6Gでの活用が想定される7GHz帯のカバレッジを拡大するためのマルチアンテナ技術の開発を進めるほか、...
2025/05/09
Posted on 2025/05/09
韓国のサムスンと現地通信大手のKTは2025年3月31日、6G信号品質の向上を目指す次世代通信技術の共同研究に関する覚書を締結した。両社は、6Gでの活用が想定される7GHz帯のカバレッジを拡大するためのマルチアンテナ技術の開発を進めるほか、ネットワークの安定性および性能を向上させるための無線通信へのAI統合を模索する。
両社はすでに、eXtreme Multiple-Input Multiple-Output(X-MIMO)と呼ばれる超高密度アンテナ技術の研究で協力している。この技術は、6Gのカバレッジ拡大とデータ伝送速度の向上を目指すもの。特に、国際電気通信連合(ITU)が世界無線通信会議(WRC-23)で6Gの候補周波数に特定した7GHz帯(7.125–8.4 GHz)の活用にフォーカスしている。
サムスン・リサーチ先端通信研究所のAngelo Jeongho Park所長は「我々は、7GHz帯の運用効率と全体的なユーザー体験の両方を高める革新的な6G技術の開発に注力している」とし、「KTとの協力関係は、合理的で費用対効果の高い投資を通じて次世代通信を推進するための重要な基盤となるだろう」とコメントしている。