EU、6G開発を支援する1億400万ユーロ規模の資金公募を発表
欧州委員会（European Commission）は2025年4月14日、6Gに関する研究開発の推進を目的とした総額1億400万ユーロ（約170億円）規模の資金公募を発表した。これは同委員会と通信業界による官民パートナーシップ「スマートネ...
2025/05/23
Posted on 2025/05/23
欧州委員会（European Commission）は2025年4月14日、6Gに関する研究開発の推進を目的とした総額1億400万ユーロ（約170億円）規模の資金公募を発表した。これは同委員会と通信業界による官民パートナーシップ「スマートネットワーク＆サービス共同事業（SNS JU）」による4回目の公募。同年5月22日に募集を開始し、応募締切は同年9月18日となる。
今回の公募は、SNS JUの2025年度研究・イノベーション（R＆I）ワークプログラムの下で初めて実施されるもの。同プログラムは、地上系および非地上系ネットワークの統合、フォトニクスシステム、通信インフラ・エッジ・クラウド各技術の融合を含む大胆な研究指針を示しており、6G技術のイノベーションとデジタルインフラの開発において、欧州の主導的地位を確立することを目指している。
SNS JUはこれまで、欧州全域で80のプロジェクトに累計5億ユーロを提供。今回の公募はその取り組みをさらに拡大するものとなる。SNS JUのエグゼクティブ・ディレクターを務めるErzsébet Fitori氏は「このワークプログラムは、欧州が6Gのリーダーシップを確立するための重要なステップ」とし、「欧州の産業界、学術界、研究機関を結集することで、単なる技術開発にとどまらず、持続可能性、セキュリティ、社会的影響に焦点を当てた欧州主導の次世代のデジタル社会を築いていく」とコメントしている。
