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楽天シンフォニーとZain Kuwait、クラウドネイティブなOpen RANを試験導入へ

楽天グループの通信子会社である楽天シンフォニーとクウェート通信事業者のZain Kuwaitは2025年5月26日、クラウドネイティブなOpen RAN(O-RAN)の試験的導入に向けた覚書(MoU)の締結を発表した。このプロジェクトでは、...

2025/07/04

Posted on 2025/07/04

楽天グループの通信子会社である楽天シンフォニーとクウェート通信事業者のZain Kuwaitは2025年5月26日、クラウドネイティブなOpen RAN(O-RAN)の試験的導入に向けた覚書(MoU)の締結を発表した。このプロジェクトでは、クウェート国内初のOpen RANネットワークを構築し、5G SA方式の基地局を展開する。

今回のプロジェクトは、クウェートおよび中東・北アフリカ地域の8カ国で事業を展開するZainグループによるOpen RANの大規模商用展開の第一段階となる。楽天シンフォニーは、Open RAN対応の分散ユニット(DU)および集約ユニット(CU)のソフトウェア、クラウドネイティブな仮想化ソフトウェアを提供。一方、Zainは基地局、データセンター、5G SAコア、関連する通信回線を提供する。

なお、このプロジェクトには楽天モバイルも参画。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業(JPNP20017)」の成果であるO-RANインテグレーション基盤技術を提供・活用し、ネットワーク構築を支援する。

Zain KuwaitのDaaij Al-Oud CTOは「楽天シンフォニーとのコラボレーションは、クウェートの通信インフラを変革していく我々の取り組みにおいて重要な一歩」とし、「国内初のクラウドネイティブなOpen RANの試験導入によって、ネットワークの機動性、効率性、拡張性を新たなレベルに引き上げることを目指している」とコメントしている。

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