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「6G標準、5Gからのソフト中心のアプローチで構築へ」─ NGMNが標準化に向け提言

通信関連の業界団体であるNGMN(Next Generation Mobile Networks Alliance)は2025年6月4日、6G標準化に関する提言文書「6G KEY MESSAGES - An Operator View」を公...

2025/07/22

Posted on 2025/07/22

通信関連の業界団体であるNGMN(Next Generation Mobile Networks Alliance)は2025年6月4日、6G標準化に関する提言文書「6G KEY MESSAGES - An Operator View」を公開した。3GPPがリリース20※の策定を開始する中で、将来の6Gへの移行における「進化的で調和したアプローチ」の重要性を強調している。

NGMNはこの文書の中で、6G標準について「5Gで導入された機能と性能を土台として構築されるべき」とし、「5Gからの進化はソフトウェア中心にすべきで、コストのかかる既存ハードウェアの全面的な置き換え(いわゆる“リップ&リプレイス”)は避けるべき」との見解を示した。

また、将来の6Gアーキテクチャについては、「モジュラー性、相互運用性、オープン性、信頼性を担保しながら、経済的・社会的な持続可能性を実現する必要がある」と指摘。AIネイティブ設計、量子耐性のあるセキュリティ、ニーズに応じた段階的な機能実装といった具体的な特徴に言及している。

NGMNは、NTTドコモをはじめ、Vodafone、AT&T、Deutsche Telekomなど世界の主要通信事業者が参加する業界団体。通信業界における標準化議論に対して一定の影響力を持っている。

リリース20:5G Advancedの技術仕様と、6G初期研究を並行して進める3GPPの標準化フェーズ。

資料

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