
韓国初、KTが商用5G網でAI-RANの検証を開始
韓国通信大手のKTは2025年8月26日、全羅南道・羅州の商用5Gネットワーク上でAI-RAN技術の検証を開始したと発表した。通信効率の向上と6G時代を見据えた基盤整備を狙う取り組みで、同国内では初の試みとなる。...
2025/09/30
Posted on 2025/09/30
韓国通信大手のKTは2025年8月26日、全羅南道・羅州の商用5Gネットワーク上でAI-RAN技術の検証を開始したと発表した。通信効率の向上と6G時代を見据えた基盤整備を狙う取り組みで、同国内では初の試みとなる。
AI-RANは、基地局とネットワークサーバー間のデータをAIがリアルタイムで解析し、周波数の使い方や電波の向きを自動で最適化する技術。今回の検証では、ノキアの最新基地局と専用のAIプロセッサーを活用し、機械学習ベースのチャネル推定やMU-MIMO(複数アンテナで複数端末に同時送信する技術)などの重要機能をテストする。
同社はこの検証結果を踏まえ、AI-RANの商用サービスへの適用と全国展開を段階的に進める計画だ。あわせて、6Gに必要な技術仕様や運用基準の策定も先取りして進めていく。
KTのネットワーク戦略担当責任者を務めるKwon Hye-jin氏は「AI-RANは、顧客の体感品質を高めつつ6G時代に備える必須技術になる」と述べ、将来の通信インフラで主導的役割を担う姿勢を強調している。