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ノキアとローデ・シュワルツ、AI搭載6G受信機でカバレッジ改善を実証

フィンランドのノキアは2025年11月3日、AIを搭載した6G向け受信機を開発し、独計測機器大手のローデ・シュワルツとの協業による実地試験に成功したと発表した。両社はこの成果を11月5〜7日に開催された「ブルックリン6G […...

2025/12/16

Posted on 2025/12/16

フィンランドのノキアは2025年11月3日、AIを搭載した6G向け受信機を開発し、独計測機器大手のローデ・シュワルツとの協業による実地試験に成功したと発表した。両社はこの成果を11月5〜7日に開催された「ブルックリン6Gサミット」でデモ公開した。

ノキア・ベル研究所が開発した受信機は、機械学習により無線信号の歪みを識別・補正することで、従来の受信機に比べアップリンク距離を10〜25%向上させることに成功。検証はローデ・シュワルツの6G試験装置を用いて行われ、スループットと省電力性の向上も確認された。

6Gでは、より高い周波数帯の利用による超高速通信の実現が期待される一方、電波減衰が大きくカバレッジが狭まるという課題が指摘されている。今回の技術は、基地局の増設を抑えつつ通信範囲を拡大することを狙うもので、ネットワーク事業者の導入コスト削減と市場投入の迅速化に寄与する可能性がある。

ベル研究所のPeter Vetter氏は「AI技術で6G受信機のカバレッジを拡大することで、既存の5Gインフラを土台に6Gインフラを構築することに役立つ」とコメントしている。

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