最先端産業技術と最先端通信技術の融合(IX)ワークショップ Vol.11 公共交通機関が描くモビリティの未来

Posted on 2026/01/07

「モビリティ(移動)における無線(移動通信)の未来」としては、高速大容量・広域性・低遅延の5G/6G通信を活用した交通の最適化(V2X:Vehicle to Everything)が筆頭に掲げられることが多いのですが、これはあくまで通信業界からの視点であって、モビリティの主体(運輸・物流業界)からのリクエストではありません。主体としてのユーザー企業がどのような近未来を描いているのか、あるいはそのユーザー企業の先にいるエンドユーザーがどんなモビリティの未来を期待しているのか、こそが主役であり、通信業界はその期待に応えられる武器を用意しているのか、が問われることになります。ですから、ここはじっくり彼らの考える、通信を使ったユースケースやリクエストをお聞きしよう、というのが1月15日に実施するワークショップ「公共交通機関が描くモビリティの未来/最先端産業技術と最先端通信技術の融合(IX)」の趣旨です。

これは従来XGMF・ODAIBA IX Coreが実施してきたワークショップとは真逆のアプローチになることに注目してください。すなわち、公共交通機関(public transport:今回は特に鉄道や道路に代表される陸運系)がどのようなモビリティの未来を描いているのかをまずはお聞きして、それに対して通信業界がどの程度その未来に5G/6Gで貢献できるか、あるいは7Gまで待ってくれ、ということになるのか、といったあたりまで射程を広げてオープンなディスカッションを展開する予定です。

もちろん公共交通機関自身の5G/6Gに対する技術的理解があって初めて浮上してくる構想やサービスがあり得ますから、今回のワークショップはその辺りも含めた相互作用で新しいアイデアが創出される場になるはずです。もちろん公共交通機関の先にいるエンドユーザーの声(e.g. 新幹線のWiFiが使い物にならない)なども未来の公共交通機関にとっては重要な示唆になり得ます。同時開催されるライブ配信(第1部)はどなたでも参加できます。ぜひお申し込みください。無料です。

開催概要

イベント名称
XGMF・ODAIBA IX (Industrial Transformation)Core
最先端産業技術と最先端通信技術の融合(IX)ワークショップ(Vol.11)

公共交通機関が描くモビリティの未来
TeleGraphic WorkShop/Industrial & Communication Engineers Talk
開催日時
2026年1月15日(木曜)
第1部 13:30〜16:05 公共交通機関各社からの話題提供
第2部 16:20〜17:30 グループディスカッション
参加方法および会場
今回のワークショップはXGMF会員に限らず、どなたでも無料で参加できます。現地会場(docomo R&D OPEN LAB ODAIBA)へのご参加はこちらから、またオンライン参加をご希望の方はこちらからお申し込みください。なお第2部はオンライン配信は実施しません。あらかじめご了承ください。
主催
XGMF・ODAIBA IX (Industrial Transformation)Core

タイムテーブル (敬称略)

第1部 (13:30〜16:05) 公共交通機関各社からの話題提供

開会挨拶
中村 武宏(Takehiro NAKAMURA)
ODAIBA IX Coreリーダー/NTTドコモChief Standardization Officer
Session1(セッション1)
小出 洋

交通・公共系5G to 6Gプロジェクト
小出 洋
東海旅客鉄道株式会社 中央新幹線推進本部 リニア開発本部 担当課長

5Gから6Gに向けて,ユーザ側(鉄道、道路、その他の公共用途)にとって本当に使える要素技術やサービス形態、あるいは課題について議論し、提言することを目標として交通・公共系5G to 6Gプロジェクトを立上げたので、その趣旨等を説明する。あわせて、JR東海の超電導リニアにおけるミリ波通信の活用状況等についても紹介する。
Session2(セッション2)
川﨑 邦弘

鉄道通信の成り立ちと将来像
川﨑 邦弘
公益財団法人 鉄道総合技術研究所 研究開発推進部 リサーチチューター 兼 マネージャー(統括)

鉄道における通信システムは、列車の安全・安定運行を支える”神経網”として重要な役割を果たしている。なかでも無線通信は、列車等の移動体と地上を結ぶ手段として広く利用されており、今後も鉄道がモビリティインフラとして維持・発展していくために欠かせない技術である。本講演では、鉄道における無線利用の目的と発展の歩みを概観したのち、将来の鉄道を支える通信基盤の構想と、その実現に向けた取り組みについて紹介する。
Session3(セッション3)
小川 祥吾

5G等を活用した鉄道用通信基盤の実証試験と今後の展望
小川 祥吾
東京地下鉄株式会社 経営企画本部 デジタルイノベーション推進部 課長補佐(イノベーション推進担当)

従来の鉄道用通信システムは、安全性や安定性等の観点から専用設備により構築しているが、汎用性の低さや高い維持管理コスト、メンテナンス人材不足等が課題となっている。そこで、公衆網およびローカル5G網を活用した鉄道用通信基盤の実現性について実証試験を実施したため、試験内容および今後の展望や期待等について説明する。
Session4(セッション4)
小山 俊泰

首都高速の次世代通信基盤:ローカル5Gによる通信強靭化と現場DX
小山 俊泰
首都高速道路株式会社 技術部 施設技術課 係長

首都高速道路では、災害時の通信強靭化と平常時の業務効率化を両立するローカル5Gの導入を進めてる。線状エリアへの5G展開という技術的課題と、それを克服して実現する具体的な活用イメージについてご紹介する。
Session5(セッション5)
中村 光則

地域BWA・ローカル5G ~地域無線の鉄道利用とその未来~
中村 光則
阪神電気鉄道株式会社 情報通信事業本部 情報通信統括部 (地域BWA推進協議会) 副部長 (BWA推進部会長)

阪神電車における「地域無線」の取組みを振り返り紹介するとともに、鉄道事業の課題克服と未来に向けて、「無いものは自分で作る」という阪神の精神が生み出すローカル5Gの実証事業や、地域BWAのNR化とDC連携、さらには将来に向けた期待や構想について全体像を俯瞰しながら紹介する。

第2部 (16:20〜17:30) グループディスカッション・ラップアップ

グループワーク/パネルディスカッション
中村 武宏(Takehiro NAKAMURA)
ODAIBA IX Coreリーダー/NTTドコモChief Standardization Officer

お問い合わせ

XGモバイル推進フォーラム(XGMF)/TeleGraphic 編集部まで
E-mail: event@telegraphic.jp

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