
ノキア、APモラー・マースクの船隊に自営無線ソリューションを提供
フィンランドのノキアは2025年5月6日、デンマーク海運大手APモラー・マースクの船隊向けに、自営無線網(プライベーワイヤレス)を導入する契約を結んだと発表した。マースクは、保有する船舶450隻に無線網を導入し、リアルタイム貨物追跡、サプラ...
2025/06/04
Posted on 2025/06/04
フィンランドのノキアは2025年5月6日、デンマーク海運大手APモラー・マースクの船隊向けに、自営無線網(プライベーワイヤレス)を導入する契約を結んだと発表した。マースクは、保有する船舶450隻に無線網を導入し、リアルタイム貨物追跡、サプライチェーンの可視性向上、業務効率の改善などに活用する。
新たに導入される自営無線網は、多数のIoTデバイスに対応し、プライベートネットワークとパブリックネットワーク間の総合運用性を確保するよう設計されている。これにより、海上から港湾、陸上に至るまで顧客貨物の監視が可能となり、特に温度や湿度の管理が重要な青果などの生鮮品輸送で真価を発揮するという。
マースクの船舶・貨物コネクティビティ部門責任者を務めるKjeld Dittmann氏は「このプラットフォームは、数千台のIoTデバイスをサポートするよう設計されており、冷蔵・冷凍コンテナの追跡や船隊全体のIoT運用において最適なパフォーマンスを発揮する」とし、「このアップグレードは、2Gから4Gへの移行に匹敵するもの」とコメントしている。
なお、新たな無線網の配備はすでに進行中で、2026年第1四半期に完了する見込みとなっている。