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仏イストル市、データもインフラも自主制御する主権型プライベート5Gを導入 ー 欧州中小都市の先進事例に

エリクソンは2025年6月4日、フランス南部のイストルにプライベート5G網を導入すると発表した。スマートシティ推進を目的とする。現地のシステムインテグレータSPIEとエッジ/クラウド関連企業のUnitelと連携したプロジェクトで、欧州の中小...

2025/07/25

Posted on 2025/07/25

エリクソンは2025年6月4日、フランス南部のイストルにプライベート5G網を導入すると発表した。スマートシティ推進を目的とする。現地のシステムインテグレータSPIEとエッジ/クラウド関連企業のUnitelと連携したプロジェクトで、欧州の中小規模都市によるプライベート5G活用のモデルケースとなる可能性がある。

新たなプライベート5G網は、自治体がデータやインフラを自ら制御・運用する「主権型プライベート5G(sovereign private 5G)」で、欧州の中小規模都市としては先駆的な事例の1つとなる。この5G網は当面、市の監視カメラ網の接続に使用され、光ファイバー網と比較して83%のコスト削減を実現する。また、将来的にはAIを活用した行政サービスや、近隣のFos-sur-Mer工業地帯におけるDX、緊急時対応、暗号化ネットワークといった用途への拡張も計画されている。

同自治体は声明の中で「この取り組みは、AI統合とスマートシティ拡大というイストルの長期的目標をサポートするもの。重要な通信をサポートし、公共の安全を強化し、AIを活用した都市ソリューションを実現する」と述べた。また、エリクソンのEMEA地域におけるエンタープライズ5G担当VPを務めるDuncan Hawkin氏は「イストルは、欧州における都市のレジリエンスとイノベーションのパイオニアとして台頭している」とコメントしている。

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