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米企業の9割が5GをAI活用の鍵と認識、導入の最大の壁はコスト−−エリクソン

スウェーデンのエリクソンは2025年6月17日、米国企業の接続性に関する年次報告書「State of Enterprise Connectivity Report」(米国版)をリリースした。このレポートでは、AIやIoT導入の鍵としての5G...

2025/07/29

Posted on 2025/07/29

スウェーデンのエリクソンは2025年6月17日、米国企業の接続性に関する年次報告書「State of Enterprise Connectivity Report」(米国版)をリリースした。このレポートでは、AIやIoT導入の鍵としての5Gの役割や、導入企業が直面する課題などが浮き彫りとなっている。

エリクソンは、テクノロジー分野の米国企業の意思決定者1000人を対象に調査を実施。このうち、88%が「5Gは、職場におけるAI活用の最適化において極めて重要」と回答した。また、90%が「AIはネットワークの問題を自動検出することで、職場のセキュリティを向上させる」とし、89%は「AIは分析を自動化し、手作業を減らすことでネットワーク運用担当者のスキル向上に役立つ」と評価している。また、IoTの導入状況については、58%が「すでに導入済み」、さらに34%が「今後投資を予定」と回答した。

企業がAIやIoTへの活用における5Gのメリットを認識する一方、導入の壁も顕在化している。ネットワークの構築・維持にかかるコストを課題とする企業は52%、ハードウェア更新の複雑さを挙げた回答は46%にのぼった。

エリクソンのカミーユ・キャンベル氏は「5GはAIやIoTの展開を支える鍵であり、包括的な5G WWAN(Wireless Wide Area Network)とプライベート5Gソリューションは、高速でスケーラブルかつセキュアなデータ転送を必要とするAIやIoT技術を支援することを目的として構築されている」とし、企業が今後のデジタル変革に備えるうえで5Gが不可欠な存在になると強調した。

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