ベライゾンとノキア、英国最大級のプライベート5G構築を受注

ベライゾン・ビジネスとノキアは2025年6月25日、英国のテムズ・フリーポートに複数のプライベート5Gを配備する契約を結んだと発表した。テムズ・フリーポートは英国で最も交通量の多い海運・物流拠点の1つで、プライベート5G網はテムズ川河口沿いの複数の産業用地に展開される。

この契約において、ノキアはローカル無線ソリューション「Nokia Digital Automation Cloud（DAC）」やエッジコンピューティング基盤「Nokia MX Industrial Edge（MXIE）」、必要なハードウェアとソフトウェアを提供。ベライゾン・ビジネスはネットワークの設計、構築、運用を統括し、産業用アプリケーションに最適化されたプライベート5G環境を整備する。

プライベート5Gが展開される拠点は、DPワールド・ロンドン・ゲートウェイ（コンテナ港と鉄道ターミナルを含む物流施設）、ティルベリー港、フォード・ダゲナム工場の3カ所。ネットワークは、AI駆動のデータ分析、予知保全、プロセス自動化、自律走行車の制御、安全監視、リアルタイム物流オーケストレーションなど、先進的な用途を想定して構築される。

ベライゾン・ビジネスの5G推進担当SVPを務めるJennifer Artley氏は新たなプロジェクトについて「スケールの大きなプライベート5Gが持つ可能性を余すところなく示すもの」と強調。さらに「このネットワークは、企業にとって新たな収益源の創出にもつながる」とコメントしている。

資料

• Nokia selected by Verizon as hardware and software provider for Thames Freeport multisite private 5G deal
• Verizon and Nokia win one of the largest private 5G projects in the UK
• Verizon Business, Nokia win Thames Freeport private 5G networks deal in UK
• Verizon wins private 5G contract for UK's Thames Freeport