
ソフトバンクとノキア、6G実用化に向け7GHz帯の実証実験を開始
ソフトバンクは2025年7月8日、フィンランドのノキアと協力し、東京都内で将来の6G通信に向けた7GHz帯(7125M~8400MHz)の屋外実証実験を開始したと発表した。7GHz帯の屋外試験は日本の通信事業者として初めてであり、都市部での...
2025/08/08
Posted on 2025/08/08
ソフトバンクは2025年7月8日、フィンランドのノキアと協力し、東京都内で将来の6G通信に向けた7GHz帯(7125M~8400MHz)の屋外実証実験を開始したと発表した。7GHz帯の屋外試験は日本の通信事業者として初めてであり、都市部での高密度・高容量通信に対応する6Gの中間帯域(FR3)の有力候補として注目されている。
この実証実験では、銀座エリアのビル屋上3カ所にプレ商用の7GHz基地局を設置し、隣接する5G Sub6(3.9GHz)帯の基地局とカバレッジや電波特性などを比較した。また、Massive MIMO技術を活用し、周囲に連続した通信エリアを構築することを目指している。今後は屋内環境での測定も計画しており、商用展開を視野に入れたさらなる研究開発を推進する。
7GHz帯は、ITU‑Rの2027年世界無線通信会議(WRC‑27)において、6Gの候補周波数として議論の対象となっている。現時点で7GHz帯を既存の通信網で活用している国はないが、香港では2024年に6~7GHz帯のうち300MHz分がオークションにかけられ、China Mobile HKやSmarToneなど3社が取得している。ソフトバンクは7GHz帯について「都市部での信号浸透と高速通信のバランスを保つ有望な6Gソリューションだ」とコメントしている。