ノキア、オウルに次世代キャンパス開設 AI駆動の5G/6G研究・製造を推進
フィンランドのノキアは2025年9月5日、同国北部オウルに新たなR&D・製造キャンパス「Home of Radio」を開設したと発表した。敷地面積は約5万5千平方メートルで、約3000人の専門家が勤務する。この拠点は、AI時代に向けた5Gお...
2025/10/22
Posted on 2025/10/22
フィンランドのノキアは2025年9月5日、同国北部オウルに新たなR&D・製造キャンパス「Home of Radio」を開設したと発表した。敷地面積は約5万5千平方メートルで、約3000人の専門家が勤務する。この拠点は、AI時代に向けた5Gおよび6G無線ネットワークの研究・設計・製造・試験を一体的に担っていく。
キャンパスではまず、5G関連の標準化やSoC(システムオンチップ)、ハードウエア、ソフトウエアの開発、無線特許の強化に取り組む計画だ。敷地内には「オウル工場」と呼ばれる新工場も設けられ、民間用・軍事用双方に向けたベースバンド製品を製造する。また、ノキアと連携する大学や研究機関、大手企業、革新的なスタートアップも入居し、研究開発の拠点として機能する。
ノキアのジャスティン・ホタードCEOはオウルについて「ノキアのR&Dとスマート製造を、大学やスタートアップ、NATOのDIANA試験センターを含むパートナーのエコシステムと統合する独自の環境が整っている」と強調。その上で、新キャンパスは「AIスーパーサイクルを推進するために不可欠な接続性を提供する」と述べた。
同社はまた、再生可能エネルギーを活用し、製造過程で生じる余剰熱をオウルの地域暖房に供給する計画を明らかにしている。持続可能性に配慮した取り組みで、これにより約2万世帯の暖房を支えるという。




