フィジカル AI、無線 AI などの潮流を背景とした無線利活用の進化

Posted on 2026/01/29

生産技術の塊である製造の現場では、デジタル化(DX化)、フィジカルAIやロボットを活用した高度な自動化、ハードウエア駆動型からソフトウエア駆動型への移行などにより、そのシステムの複雑化・多様化、そして現場ごとに異なる仕様や運用条件への柔軟な対応が求められています。つまり設備とヒト、そして設備同士の生産現場におけるコミュニケーション(通信)が劇的に変わろうとしているわけです。ここでは1)多様な機器や業務プロセスを緻密かつ柔軟に管理、そして2)現場で培ってきた熟練したノウハウとの融合、を実現することで、米国や中国では実現し得ない高度な計測・制御・駆動・運用が可能となり、最終的に信頼性の高い日本のものづくりに繋がります。つまり、既存の動作の信頼性と堅牢性を高めつつ、過去に存在しなかった新しい動作を創出する時のパートナーとして5G/6Gがこれを全面的にバックアップする、という構図が見えてくることになります。さて、この仮説が正しいのか、果たしてそれ以外にも新しい可能性があり得るか。今回のワークショップは「DX で描かれるであろう躍動する未来の生産現場とその可能性」についてICTのプロフェッショナルと製造業のプロフェッショナルが議論します。

開催概要とタイムテーブル

イベント名称
FFPA/5G-ACIA/XGMF(ODAIBA IX Core)ジョイントワークショップ(Vol.12)
DX で描く、躍動する未来の生産現場-その可能性をともに創る
フィジカル AI、無線 AI などの潮流を背景とした無線利活用の進化

A Dynamic Future for Production envisioned through DX - Creating the Possibilities Together
開催日時・場所
2026年2月12日(木)13:00-17:30
docomo R&D OPEN LAB ODAIBA
〒135-0091東京都港区台場2-3-2 台場フロンティアビル12F
docomo-openlab.jp
最寄り駅 : ゆりかもめ「お台場海浜公園」駅より徒歩1分、りんかい線「東京テレポート」駅より徒歩3分
※ 申込みをされた方には、会議室へのアクセス方法をご案内します。
※オンサイトでの申し込み者数が会議室の定員を超えた場合は、以降オンラインでの参加とさせていただきます。
申込方法
オンサイトとオンラインのハイブリット開催で開催します。参加費は無料。どなたでも参加できます。
オンサイト(docomo R&D OPEN LAB ODAIBA)へのお申し込みは登録フォームから、またオンライン参加はこちらからお申し込みください。
申込締切
2月11日(水)
タイムテーブル/アジェンダ

1. 開会(13:00)
FFPA/5G-ACIA/XGMFのご紹介

2. 講演(敬称略)

XGMF ODAIBA IX Coreプロジェクトの活動概要
中村 武宏(なかむら たけひろ)
XGMF ODAIBA IX Coreリーダー(株式会社NTTドコモ CSO)

本ワークショップ開催に先立ち、XGMF ODAIBA IX Coreプロジェクトの活動概要を紹介する。本プロジェクトは、5G/ローカル5Gやミリ波など先端無線技術を活用し、産業現場のDX推進と社会課題解決を目指す取組である。ユーザ視点で検討したユースケース創出、実証現場を想定したワークショップ活動、TeleGraphicを通じた情報発信の内容を整理し、産業分野における無線利活用の方向性と6G時代に向けた展望を紹介する。

IIFES 2025 やCES 2026 に見る「未来の製造現場」に向けた潮流
山田 亮太(やまだりょうた)
FFPA副会長(オムロン株式会社技術・知財本部 技術・知財戦略室戦略統括部 テクノロジープロデュースグループ 技術専門職)

昨年11月に東京で開催されたオートメーションと計測の先端技術総合展IIFES 2025 や、今年1月に米国ラスベガスで開催されたイノベーションのグローバルステージCES 2026 では、AIやロボティクスを含め、様々な興味深いテクノロジーやイノベーションが多数紹介された。本講演では、グループワーク/ディスカッションに向けたインプットとして「未来の製造現場」について議論する上で参考になり得るものを、ピックアップして紹介する。

レガシー機器が構造的に存在する現場のDX化への課題とデータ収集環境への期待
小檜山 智久(こひやまともひさ)
一般社団法人組込みシステム技術協会 技術本部ハードウェア委員会RISC-V WG 主査

DX化のため、工場現場の製造・検査装置等から手作業を排したデータ収集が望まれる。このような機器類はPCをコントローラとして構成していることも多く、OS等のセキュリティパッチなどソフトウェアの脆弱性対策ができない場合はITネットワークへの接続を拒否される場合が多い。一方、企業ネットワークの形態は従来の境界防御からゼロトラストに移行しつつある。このような背景の下、ユーザの視点で通信環境への期待を述べる。

ローカル5Gを活用したスマート工場実現について
内藤 清正(ないとう きよまさ)
横河ソリューションサービス株式会社 ビジネスマーケティング本部新事業開発推進部 マネージャー

エネルギー・マテリアル製造業の現場で起きている課題へのローカル5Gの活用による現場DX推進がもたらす価値と具体的なソリューションについて説明を実施する。またローカル5G導入にむけたエネルギー・マテリアル製造業での検討の現状や事業所内における多様な無線通信との共存のあり方についても紹介をする。

生産現場用無線技術:スマートファクトリーを実現する無線テクノロジー
原田 光雄(はらだみつお)
シーメンス株式会社 デジタルインダストリーズセールスアクセラレーション部 セールススペシャリスト 産業用無線・サイバーセキュリティ担当

本講演では、スマートファクトリーを実現する生産現場向け無線技術として、産業用途で長年の実績を有する産業用無線LANおよび実用化されているローカル5Gを解説する。制御・安全通信の無線化やAGVなど移動体への適用、超高速ローミングによるシームレス通信を紹介するとともに、現場の通信状態を可視化・診断する手法を通じて、生産現場における無線活用の可能性と実装上の要点を示す。

製造DXに向けたFAデジタルソリューション
市岡 裕嗣(いちおかゆうじ)
三菱電機株式会社 デジタルイノベーション事業本部DXイノベーションセンター SaaS基盤開発部 Chief Expert

製造業が直面する労働力不足や競争激化などの背景から、現場データの取得・活用による製造DXの重要性が増している。本講演では、工場IoTで製造現場のデータを“収集・蓄積・活用”する仕組みを中心に、デジタル技術を活用したソリューションの概要と、リアルタイムデータ活用による生産性・品質向上の可能性について紹介する。

製造業における5G利活用への期待と課題
苗村 万紀子(なえむら まきこ)
一般社団法人 インダストリアル・バリューチェン・イニシアティブ 幹事 産業用5G研究分科会 主査

製造業における5Gの利活用が大きな注目されていた欧州において、数年前に議論されていた5Gへの期待の本質と背景は何だったのか、あらためて振り返りを行い、日本のものづくり関係者で議論されていた5G利活用のユースケースを紹介する。5Gブームの中で、日本の製造業がむきあった5G導入の課題とこの10年の製造業の変容を説明し、5G/6Gへの期待を産業分野の視点で展望する。

3. グループワークまたはパネルディスカッション(会場参加者のみ)

4. Wrap-up & Way forward(会場参加者のみ)

5. 閉会(17:30)

主催
FFPA5G-ACIAXGMF(ODAIBA IX Core)

お問い合わせ

吉川 直樹 n-yoshikawa@arib.or.jp
石田 史子 f-ishida@arib.or.jp

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