2026年の通信業界、「上り速度」と「耐障害性」が競争軸に(Ookla予測)
インターネット回線速度測定サービスを手がける米Ooklaは先ごろ、2026年に向けた無線通信業界の動向予測を発表した。この中で、来年の通信業界について、AI活用に伴う「低遅延・上り速度」の最適化、および衛星通信を統合した「ネットワーク・レジ...
2026/02/13
Posted on 2026/02/13
インターネット回線速度測定サービスを手がける米Ooklaは先ごろ、2026年に向けた無線通信業界の動向予測を発表した。この中で、来年の通信業界について、AI活用に伴う「低遅延・上り速度」の最適化、および衛星通信を統合した「ネットワーク・レジリエンス(耐障害性)」強化の重要性が高まると予想している。
Ooklaは、音声エージェント、コンテンツ生成、ライブストリーミング、インタラクティブなワークロードといったAI中心のユースケースの拡大により、「上り速度」がこれまで以上に重要になると予測している。また、AIとのリアルタイムのやり取りにおけるユーザー体験を左右するのが「低遅延」で、ネットワークの応答性能がサービスの成否を分けるという。
一方、同社のアナリスト、Kerry Baker氏は、通信事業者が2026年に投資を加速させるべき分野として「ネットワーク・レジリエンス」を挙げた。これは、通信事業者が電力や水道と同様の重要インフラ事業者としての役割を強く期待されていることが背景にある。Baker氏は、近年の大規模な通信障害や異常気象の教訓から、キャリアは先進性を追求する「テック企業」としての側面だけでなく、冗長性を重んじる「通信事業者」としての原点回帰が求められていると指摘した。
このレジリエンス強化を支える鍵となるのが、低軌道(LEO)衛星との統合だ。モバイル、固定回線、衛星を組み合わせた多層的なバックアップ体制を構築することで、災害時でも途切れない通信環境の実現が、今後の主要な投資テーマになると予測されている。




